AKIRA（アキラ）漫画のあらすじ徹底解説！伝説的な物語の魅力と衝撃のエンディング

大友克洋の名作「AKIRA（アキラ）」は、1980年代に連載され、その圧倒的なビジュアルと重厚なストーリーで世界中に影響を与えた伝説的な漫画です。

近未来のネオ東京を舞台に、暴走する力と破壊、そして再生の物語を描き、サイバーパンクの金字塔として今なお語り継がれています。

本記事では、「AKIRA」のあらすじを詳しく解説し、主人公たちのキャラクターや物語の興味深い結末について掘り下げていきます。

「AKIRA（アキラ）」漫画のあらすじと設定

「AKIRA（アキラ）」は、1982年から1990年にかけて連載された大友克洋氏のSF漫画です。

全6巻で構成され、ストーリーは2019年の再建された「ネオ東京」を舞台に、超能力を持つ少年たちの葛藤を描いています。

この漫画は、世界中で高い評価を受けており、1988年には大友氏自ら監督したアニメ映画も公開されました。

物語は、第三次世界大戦後の荒廃した東京を再建した「ネオ東京」が舞台。

暴走族のリーダー・金田正太郎（カネダ）と、その幼なじみで内気な性格を持つ親友・鉄雄（テツオ）が、物語の中心人物です。

彼らは不良少年たちの抗争に明け暮れる日々を送っていますが、ある日、鉄雄が謎の事故に巻き込まれたことで物語が動き始めます。

事故後、政府の極秘プロジェクトに関与する超能力実験施設に連れて行かれた鉄雄は、謎の力を覚醒させます。

その力は次第に暴走し、政府や軍事勢力を巻き込む大事件へと発展していきます。

その力の正体は「AKIRA（アキラ）」という、かつて世界を破壊した未知の存在に関連していました。

鉄雄の力は制御不能となり、彼は「アキラ」と呼ばれる伝説的な超能力者を探し始めます。

一方、金田は親友を救おうとするも、軍や反政府勢力との抗争に巻き込まれます。

鉄雄の暴走がネオ東京を破壊へと導く一方で、「アキラ」を巡る秘密が徐々に明らかになっていきます。

後半では、アキラの正体が明かされ、鉄雄はその力に取り込まれてしまいます。

暴走するテツオ、彼を追うカネダ、そして政府や反政府勢力が入り乱れる中、物語は壮絶なクライマックスへと向かいます。

最終的にはネオ東京が崩壊し、新たな時代の幕開けを暗示するようなエンディングを迎えます。

『AKIRA』は、予言や未来の可能性について深く考えさせられる結末が特徴です。

漫画版は詳細な設定や登場人物の背景が描かれているのに対し、アニメ版は限られた尺の中でストーリーを再構成しています。

両方にそれぞれの魅力があり、特に漫画版では、より深くキャラクターの心情や社会の描写を楽しめます。

AKIRAセル画展、
キービジュアル第一弾！ pic.twitter.com/X7iRo9Hel6

— 大友全集 (@otomo_zenshu) June 9, 2023

「AKIRA（アキラ）」のテーマは、力の暴走、人間のエゴ、破壊と再生です。

ネオ東京の廃墟のような街並みや、テクノロジーと人間の限界を超えた超能力が絡み合い、圧倒的なスケールの物語が展開されます。

また、政府の腐敗や社会の混沌が描かれる中で、主人公たちの成長や友情もテーマとして浮かび上がります。

金田正太郎（カネダ）：主人公であり、暴走族のリーダー。自由奔放で型破りな性格ながら、仲間を大切に思う熱い一面を持っています。幼なじみの鉄雄を止めるため、様々な困難に立ち向かう姿が描かれます。
島鉄雄（テツオ）：幼い頃から金田に憧れを抱いていたものの、次第にその影響下にいる自分に不満を抱きます。謎の力を得たことで徐々に暴走し、反英雄的存在となります。最終的にはその力に取り込まれていきます。彼の苦悩と野心が物語に大きな緊張感をもたらします。
ケイ：反政府ゲリラの一員。金田と行動を共にし、彼を支えるヒロイン的な存在です。
敷島大佐：政府側の指揮官で、超能力者たちの研究を指導。責任感の強いキャラクター。